2009年 03月 19日
サハラ縦走~モロッコの思い出
自分史上、最も忙しかった2月~3月前半・・・・・
確定申告もやっと提出し、
今日の午後はほぼ1ヶ月半ぶりに、ゆっくり本を読みました。
野町 和嘉著、「サハラ縦走」。
カメラマンである著者が、サハラ砂漠を車で旅し、
遊牧民たちと生活を共にした記録です。
10年ほど前に、モロッコを車で旅したときの記憶が
鮮烈によみがえります。
瓦礫砂漠を延々と走っている時に、突然現れた巨大な砂丘。
ブルーの衣にすっぽり身を包み、目だけをだした青い種族、ブルーメン。
我々の車をどうやって見つけたのか、はるか彼方から
出前のおかもちのように、化石の入った石をのせたお盆を持って
自転車で走り寄ってきたもの売りの少年。
「僕のパパを隣町まで乗せて行ってくれないか?」と売店の若い店主に頼まれて、
いかめしい顔つきのその「パパ」を車に乗せてあげ、
まったく言葉が通じない中、身振り手振りでお菓子を勧めたりしながら
隣町(ずーっと一本道だから、どうせ通り道)まで行った、
なかなか楽しかった「逆ヒッチハイク」体験。
カフェで飲んだミントティーの強烈な甘さと爽やかさ。
はちみつをつけて出される、ちょっと硬めのパンの美味しかったこと。
フェズの迷路のようなスーク(市場)。
マラケシュの、夕方からは屋台であふれかえる中央広場で、
地元の人と肩をくっつけあって座って食べた、ハリラスープや、
一杯20円くらいの、目の前で絞ってくれるオレンジジュース。
いままでいろいろなところに旅したけれど、
いちばん、心に残った場所のひとつかもしれません。
野町 和嘉氏の写真集、どれも圧巻です。
来週には写真展もあるので、行ってみる予定です・・・・・!