クリスマスの音楽

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クリスマスイブの夜は、今年も、Native Foods(熊本市中央区)から徒歩10分の白川教会のクリスマス礼拝とパイプオルガンのコンサートへ。

バッハ、メンデルスゾーン、ブラームスそしてギルマンなど、日本を代表するオルガニストのおふたりによるパイプオルガンの素晴らしい演奏に心が震えるような感動。

特に、メンデルスゾーンのソナタ5番ニ長調の第一楽章の美しいコラールや、弾けるように華やかな第三楽章、初めて聴いたギルマンのオルガンソナタ1番の荘厳なフィナーレ、そしてよく知っているものの実はライブでは初めて聴く「主よ、人の望みと喜びよ」など、全身の細胞が煌めく音のバイブレーションに浸されるような感覚を覚えるほどだった。

演奏者のおふたりの曲解説もとても洞察が深く、「J.S.バッハの約60年ほど後の世代になるメンデルスゾーンはバッハをとても尊敬し、自分自身の演奏会に、当時はまだそれほど有名ではなかったバッハの曲を必ずといっていいほど演奏し、バッハが今日まで広く演奏されるようになっているきっかけを作った」という史実や、ソナタ5番のだいいコラールはバッハへのオマージュだというようなお話なども興味深く聴かせて頂いた。



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実は、その日の午前中はこれも徒歩3分のところにある九州学院のブラウンチャペルという非常に美しい教会の礼拝にも出席したのだけれど、そこではギターの伴奏で賛美歌を歌うという初めての経験を。ルーテル派の教会なのだが(ルーテル派の教会の礼拝は初めて)、マルティン・ルターはリュートを演奏しながら宗教活動を行っていたということで、それに思いを馳せながらギターの伴奏で歌います、という牧師さんのお話だった。また、きよしこの夜 が最初に教会で歌われたときにも(ドイツ vs. オーストリア戦争の最中の厳しい時代)、オルガンが壊れていたのでギターの伴奏だった、という逸話も教えていただいた。

フラメンコギタリストの方が静かに演奏するギターの伴奏で歌うというのは最初不思議な感じがしたのだけれども、オルガンがない民家などでは、たしかに、こうやってリュートを爪弾きながら賛美歌を歌うこともあったのだろう・・・・と想像しながら歌うのは楽しかった。

賛美歌をたくさん歌ったけれど、幼稚園の頃から親しんでいたクリスマスの賛美歌はどれも大好きで、なんと心に響く、忘れられない旋律なのだろうと、歌いながら改めて感じた一日だった。


それにしても、作曲されてから何百年も経っているのに、いま聴いても、何度聴いても新鮮で美しく、心揺さぶられる賛美歌やクラシック音楽は、本当に凄い。飲食物や空気と同じくらい、「音」という振動は心身にとって大切だといつも感じているけれども、何世紀もの時を経ていまだに煌めきを放っているクリスマスのコラールやオルガンの調べを耳にすることができるこの季節は、またそのことを改めて思い出させてくれる。


by mitlan | 2017-12-26 01:16 | music

あちこち旅をしながら、働き、考え、遊ぶ日々を綴ります。料理教室(鎌倉 Whole Foods Studio、熊本 Native Foods)、講演のお知らせもこちらに載せています。
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