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東京編撮影の最終日。
ウエダ家さんの指導のもと、この日に合わせて
仕込んでおいた「たらの芽酵母」を使って、
炊き込みご飯を作った。

五日目の「たらの芽酵母」は、びんのふたをあけると
しゅわしゅわっ と音がして、
なんともいえないさわやかな香り。
酵母液をなめてみると、野菜ブイヨンのようなコクがある。

玄米3カップに、酵母液をあるだけ(2カップと1/4)、あとは
水を足して合計3カップの水分にして、少し多めに塩をふって、
圧力鍋で炊いてみた。
玄米は浸水せず。

圧が上がって30分炊き、圧を落として、
さあ、炊き上がり! ドキドキしながら蓋をとる。
山の生命が凝縮された濃い香りがふわーっと、
湯気とともに立ち上る。
天地返しするうちに、すっかり柔らかくなったたらの芽が、
ほろほろと崩れ、いい具合にご飯に混ざる。

お茶碗によそい、おはしですくってみて、あらびっくり!
浸水していないのに、ものすごく柔らかい。
もちもちして、おこわのように、粘っている。
そして、本当にダシで炊いたかのような、深いコク。
いやー、こういうご飯は、初めて。

善右衛門さんも、私も、
翌日の仕込みのために訪れていたWFS講師のさちこさんも、
撮影を見学&手伝いに来てくれていたゲストたちも、
初めての「酵母ご飯」体験に、すっかり参ってしまったのであった。



この本の制作をきっかけにして、
いろいろなことが、いろいろなつながりが、広がっていく。
スパイラルのように。
酵母の増殖のように。
本が出るということと同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上の、
かけがえのない財産ができてゆく。
by mitlan | 2006-05-16 14:39 | gohan / oyatsu

匠の技

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今回の本の撮影(東京編)で使うほとんど全ての食器は、
教室や我が家でふだん使っているものばかり。
私がご紹介するレシピも、どこででも手に入る材料の、
つくりやすいものばかり。

でも、出来上がったお料理が、善右衛門さんの手にかかると、
あら、不思議!
お料理も器も、300%輝きを増して見える。
でも、善右衛門さんもウエダ家さんも、私の「イメージ」という
ものをすごく大切に考えてくださっており、
善右衛門マジックにかかりながらも、
そこには「私らしさ」がちゃんと残っていて、まったく違和感がない。

出来上がった盛り付けを見て、
撮ってもらった写真をチェックして、毎回、「おそれいりました!」と思う。
これぞ、匠の技。
by mitlan | 2006-05-11 15:42 | New Book

たらの芽酵母

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びっくりするくらい元気なたらの芽を見て、ウエダ家さんがひとこと。
 「これはいい酵母になるよ」

たらの芽には糖分が少ないので、
醗酵のためにはほんの少し補ってやるひつようがあるんだけど、
たまたま、びんの底のほうにすこ~しだけ残った、
米飴のびんがあった。

そこにたらの芽を入れ、口いっぱいまで水を注いで、準備完了。
一日半冷蔵庫に入れておき、今日からは室温生活。
一週間くらいで使えるようになるそうだ。
噂の、絶品炊き込みご飯をこれで作ってみる予定。


酵母 イコール、パンをつくるもの、と思っていた。
でも、なんだかそうじゃないみたい。
考えてみたら、お味噌だって、お醤油だって、
みんな酵母を利用した食品で、それをいろんな方法で利用しているわけだし。
いろんな自家製酵母を、調味料のように、気軽に使い分けられたら
すごく素敵だろうな。


教室のマンションの壁にある浅い窪みの棚(おそらくTVのリモコン置き?)
を見て、ウエダ家さんが、ひとこと。
「これを、酵母棚にしましょう」

いまはまだ、たらの芽酵母だけだけれど、
これからいろいろなビンが並ぶ予定である。
by mitlan | 2006-05-09 22:15 | fermentation

夢のコラボレーション

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本の撮影が始まって2日目。
今日も、とっても順調。

実は、本の話が決まるまでは、善右衛門さんとはKIJのレベル1で
数回お目にかかったことがあるだけだった。
アートディレクションを担当してくださっているウエダ家さんとも、
去年の「大地を守る会」のイベントでご挨拶しただけの間柄。
そして、善右衛門さんとウエダ家さんは、もちろん今回が初対面。

でも、まるで旧知の間柄のように、共通の言葉を話せる。
「食」と「生命」のフシギを識ることが、楽しくてたまらないという
共通言語。
びっくりするくらい阿吽の呼吸で、次々と作業が進む。

このユニットで、一冊の本を作り上げることが出来るということの、
なんと贅沢な幸せ。
またひとつ、世界が大きく広がる予感がしています。
by mitlan | 2006-05-09 21:52 | New Book

夢の賄い

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奥出雲からの到来ものである、
この上なく見事な「タラの芽」と「こごみ」を、
この上なくカリッと善右衛門さんが揚げてくださり、
熱々のところを、ウエダ家さんと一緒に夢中になって食べる。

撮影の賄いという名の、夢のような天麩羅ディナー。

今日は朝9時から夕方5時まで、3人でがんばりました。
7月中出版を目標に、「カラダのことを考えてつくるごはん」の本(仮題)を
このメンバーでつくっています。

応援してくださいね。
by mitlan | 2006-05-08 19:18 | New Book

田植え

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豊作を願う歌とともに、
田植えが始まった。

泥にひざ上までつかり、
ふりしきる雨の中、
紐につけられた目印を沿って、
稲の苗を一本一本植えていく。

たよりないほど細いこの一本の苗に、
数ヵ月後に、あの力強い米粒がたわわに実るのだ。
大地のパワーと、天からの光だけを栄養分にして。

足はぬかるみに果てしなく埋まり、
冷たい雨はパーカーを通して体を冷やす。
手がかじかんで、うまく苗をほぐせない。
そんなときに、また誰かが、豊作を願う歌を歌いはじめる。
歌声の輪がだんだんとおおきくなる。

食べ物を手に入れるには、それ相応の働きをしなくてはいけない。
この基本的な真理が、初めてこんな強い実感をもって迫ってくる。
良き事のためには、それ相応のつらいことを乗り越える必要が
あるということも。

ここ数日の出来事のせいで
免疫力がかなり落ちてしまったかな?と思った心身に、
力が少しずつよみがえっくる。
前を向いて、一歩ずつでも歩いていれば、
やがて光が見えてくるのかもしれない、という思いと共に。
こうしてぬかるみの中で、一本一本苗を植えていくことが、
やがて金色の実りにつながることと同じように。


いつもながら貴重な経験をさせてくださった
エヴァレットさん、デコさん、
本当にありがとうございました。
稲の生長を見に(あのエリアだけハゲてたらどうしよう)、
そしてもちろん稲刈りに、またおじゃまさせていただきます!
by mitlan | 2006-05-08 08:12 | daily life

小淵沢の日々

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あっという間に5月になってしまった!
今日は空も青く、すごくさわやかなお天気。

昨夜遅く、小淵沢のKIJから帰宅。
KIJでは、4月末から「Level2」のコースが開かれている。
Level1のときは数回、講師として調理実習のクラスを担当したけど、
今回は初の、通訳としての仕事だった。
計3名の通訳者(いずれもマクロの講師 or/and KI卒業生)が
交代で通訳することになり、
私は4月末から昨日まで、7日間のシフトで入った。

今回のLevel2の調理実習は、すべて、
アメリカK.I.で教鞭をとっているLuchi先生が担当。
チリ生まれの、パトリシオさんのお母さんだ。
背中まで届くブロンドの髪と、すべすべお肌が
すごくきれいなLuchi先生は、
小さな身体から、マクロビオティックにかける情熱を
惜しみなく溢れさせている。
先生の、深い思いを込めた一言一言に、
思いっきり集中して耳を傾け、そして一所懸命通訳した。
(先生の右側に立つことが多かったので、
左側の首筋がつりそうになったくらい、だった!)

それから、パトリシオ先生の講義の通訳も。
彼のお話や講義を聞く機会は多いのだが、
通訳をするのは初めて。
ただ聞くだけの時よりも、かなり濃く、心に刻み込まれた。
いつもながらの真摯な姿勢に、改めて感動。

まだまだ知らないことが沢山。
でも、大変とは思わない。
宝の山が目の前にある感じ。
心をクリアにして、体を軽くして、
このワンダーランドをひとつひとつ、探検していこうと思う。

Luchiとの再会も、パトリシオさんとのおしゃべりも、
受講生の方々や久しぶりに会ったKIJのスタッフとの交流も、
”世界屈指の指圧師”でありマクロビオティック指圧の創始者である
山本鎮子先生&その弟子パトリックに面白いお話を色々聞けたことも、
三食、美味しい美味しいマクロご飯をいただけたことも、
美しい小淵沢の自然も、太陽も、雨も、雷も、
そしてもちろん、道夫先生の講義を少しだけだけど拝聴できたことも、
本当に貴重な、温かい、経験となった。

沢山話して、笑って、ちょっと涙も流して、
そして沢山食べた(ちょっと食べすぎ)、
あっという間の一週間。

今日からまた始まる日常の、
大きな支えになり、心のよりどころとなる、思い出。
by mitlan | 2006-05-03 13:36 | KIJ/KMA

あちこち旅をしながら、働き、考え、遊ぶ日々を綴ります。料理教室(鎌倉 Whole Foods Studio、熊本 Native Foods)、講演のお知らせもこちらに載せています。
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